令和3年3⽉、山鹿市議会の議長を拝命。熊本県内の市町村議会では通算5人目、市議会では2人目という⼭⿅市初の⼥性議⻑となり、もうすぐ一年が経とうとしています。男女平等に注目が集まる中での就任は、これまで様々なメディアにも取り上げられてきました。そこで、この一年の服部香代の発言やインタビューをまとめました。
ー3期目の当選で議⻑に。めざした理由や意気込みをお聞かせください
「議⻑を目指した理由は次の3つのことをしたいと思ったからです。1つ目は、議会の中で多様な意⾒が⾔えるような「風通しの良い雰囲気づくり」。2つ目は、「⼀般質問による議会の更なる活性化」。議員1⼈ひとりにそれぞれの得意分野、やりたいことがありますが、私がその⼿助けをすることで、議会全体の課題として、議員1⼈ひとりの持っている問題意識を共有したいと思いました。そして、最終的には、政策提案までできればと考えています。3つ目は、「議会BCP(業務継続計画)の確⽴」。議会が停滞しないよう、地震や豪⾬災害等の⾃然災害、新型コロナウイルス感染症の拡⼤に対する備えを議会の中で明⽂化し、誰が議⻑になっても変わらず安定した体制を築けるようにしたいと思いました」
※山鹿市 ホームページ掲載インタビュー記事より
ー女性議員の割合を一定以上にする「クオータ(割り当て)制」の世界的な流れについて
「人口の約半分は女性なのに、県内でも女性議員がゼロの議会は珍しくない。山鹿市議会(定数20)でも女性議員は1割(2人)しかいない。社会の意思決定の場に女性がもっと加われば、より多くの人に優しい社会の実現につながるはずだ。クオータ制は賛成だが、実現するためには世論の後押しが欠かせない」
※熊本日日新聞 インタビュー記事より
ー「女性議員の会」の活動について
「くまもと女性議員の会」は心強い存在。同会は「県内全市町村に女性議員を誕生させること」を目的に活動しており、現在は服部氏を含む24人の女性議員が参加している。同会では定例のオンライン勉強会のほか、男女共同参画をテーマにしたワークショップや豪雨災害地でのボランティア活動などを実施。服部氏は「最近は(同会に)オンラインで参加できることもあって、仲間が増えて活動が充実している」と笑顔を見せる。
※自治日報(2021.10.1)インタビュー記事より
ー「女性」であることを理由に、職務上やりにくいと感じたことはありますか?
「議会では感じたことはありません。「⼥性だから駄目だった」と思われることがないように、後に続く⼈のことを考えて活動を⾏っています。何かを始める時、男性はゼロからのスタートですが、⼥性はマイナスからのスタートになる場合が多いように感じます。残念なことに、今の社会では、それは仕⽅がないことだと受け⽌めるしかない時もありますので、頑張り続けるしかないと思っています。」
※山鹿市 ホームページ掲載インタビュー記事より
今後も山鹿市議会議長・服部香代の活躍にご期待ください。
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