マニフェスト大賞に最終ノミネート。

最終更新: 2020年6月2日

地方自治体の議会・首長等や、地域主権を支える市民等の優れた活動を募集し表彰する「マニフェスト大賞」。私が2016年のマニフェスト大賞に応募した事業が、入賞は逃したものの最終ノミネートされました。




応募内容は以下の通りです。


熊本地震の被災者支援

~市民と行政が協働で支援した事業~


熊本地震では多くの自治体が被災した。山鹿市は比較的被害が少なく給水車やゴミ処理車を出し、一部の市民団体、個人も指定外避難所や車中避難者へ炊き出しや物資提供を行っていた。被災地は断水が続き入浴が困難な状況であった。山鹿市は温泉地であるのに支援ができていないとの声が市民から上がるようになっていた。

4月24日には災害ボランティアセンターが開設された。県外ボランティアが多数来熊することが予想されたが、宿泊も食事も自己完結で行うことになっていた。当時は宿泊場所もなく道路も大渋滞に陥っていた。





山鹿市民もボランティア希望者は多かったが、激しい渋滞に拍車をかけるのではと懸念され、躊躇される市民もいた。そこで市民の声を取りまとめ、さまざまな市民団体と行政とが協力して3つの支援事業を行った。


1 山鹿温泉リフレッシュ支援事業 

  ・避難所生活者の中から高齢者や幼児と保護者などを中心に山鹿温泉へ送迎して昼食を提供する。

   送迎:社会福祉協議会および九州身体障がい者連絡協議会のマイクロバス

   食事:山鹿食堂組合、飲食店組合

   温泉:山鹿市内のホテル、旅館

   ランドリーサービス:山鹿市ボランティア連絡協議会

   事務局:身体障がい者施設 愛隣館

2 県外ボランティアへの宿泊場所提供と災害ボランティアセンターへの送迎

3 山鹿市民で災害ボランティア希望者の災害ボランティアセンターへの送迎

温泉リフレッシュ事業は限られた人数をどの避難所から誰に来ていただくのかが検討課題となったが、避難所はそれまで炊き出しや物資提供をしていた所にして、対象者は避難所運営者と福祉関係者の協力で高齢者や身体障がい者、幼児の親子を優先にピックアップした。全く予算のないところで始めたのでバスの燃料費、食材、入湯料のすべてを各事業所に提供してもらったが、それでは続かないので行政に相談し、災害対策費として早急に補正予算を組んでもらった。(3事業とも)4月30日から7月31日まで計25回、1回につき50人の合計のべ1250名に参加していただいた。

 県外ボランティアは市内の公民館や研修所を宿泊場所として提供し、近隣の旅館の温泉を無料で開放した。送迎車の関係で1日40名ほどを受け入れ4月28日から5月8日までの期間でのべ360名ほどの利用があった。食事は山鹿市内の飲食店は営業していたので紹介はしていたが地元の有志が手作りの郷土料理の差し入れを行っていた。

 山鹿市民へのボランティアバスの運行もニーズが高まり5月11日から5週間にわたり週2日送迎を実施し、約250名の市民が参加した。

3事業とも市民のニーズから生まれた事業であるが、形にするとき、誰がどうつなぐか、しかもスピードを要することだったので、日ごろの活動で得ていた人脈をフルに活かしてつなぎ合わせていった。

 行政は公平性、公益性を重んじるが信頼は圧倒的にあり、市民団体等は偏った支援ができ、スピードも自由度も高い。もともと違ったことをやっているがお互いにできないところを補い合えるのも協働だと思う。